たいてい、大学に入学すると、第二外国語を学ぶと思います。
英語以外の外国語を、本格的に勉強するのは初めてという方が多いのでは
ないでしょうか？
ちなみに私はフランス語を選択しました。
理由は簡単、高校生のときにフランス語を習っていたからです。
私の通っていた高校はミッションスクールなのですが、高校１年生は英語のほかに
フランス語が必修というユニークな学校でした。
２年生以後は、英語かフランス語かどちらかを選択するようになり、
当然のことながら私は英語を選択しました。
当時、フランス語で受験のできる大学は限られていたので、ほとんどの生徒は
英語を選択していました。
大学に入り、私はフランス語を再度勉強することになったわけです。
私は大学に入る前に１年浪人しているので、フランス語のブランクは３年ありました。
それでも、大学でのフランス語の授業はとても楽に感じられました。
３年間、全くフランス語を使っていなかったのに、口からフランス語が出てくるのです。
秘密は、高校のときのフランス語の授業にありました。
フランス語の先生は、スペルよりも音（発音）を重視する方だったのです。
意味も分からないまま、私たち生徒はフランス語の耳コピをやらされていました。
テキストを開くこともなく、文法の説明を受けることもないという状態で
先生の発声したとおりに、マネをするのです。
同じ文章を５回くらい、大きな声で練習していました。
私は、その発音やリズムを覚えていたのです。
３年のブランクで、フランス語のスペルなどはほぼすっかり忘れてしまっていましたが
発音に関しては、自分でも驚くほど記憶していました。
意味が分からなくても、フランス語を正しく発音できるというのは楽しかったです。
また、スペルは忘れていても音を覚えていたので、スペルの覚えなおしも
とても楽でした。
フランス語は英語とは違って、動詞以外に形容詞も活用するという言語です。
同じ意味の単語でも
私、あなた、彼、彼女、私たち、あなたたち、彼ら、彼女ら
に対応する動詞は、全て音もスペルも違うのです。
たとえば、「私が走る」、「あなたが走る」、「彼が走る」、「彼女が走る」の場合、
動詞の「走る」に相当する部分が変わってくるのです。
想像できるでしょうか？
そういう言語を、目だけで覚えようというのは、無理な話です。
高校のフランス語の先生が、発音重視の授業をやってくれてよかったなと、
つくづく思います。
私が大学でフランス語を勉強したのは１年間だけです。
なので、フランス語を流暢に話せるというわけではありません。
それでも、フランスに旅行へ行ったときに、フランス語を話さなければならない状況に
なりました。
私のつたないフランス語がなんとかフランス人に通じました。
英語が通じるのも嬉しいですが、フランス語が通じるともっと嬉しいものです。
これから第二外国語を始めるみなさんも、発音重視で勉強するといいと思います。
第二外国語のリスニング教材を見つけたら、ぜひ聴いてみて下さい。
大学での授業が楽しくなるはずです。
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