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   英語は勉強するものではなくて、習慣にするものです。独学でホンモノの英会話を身につけられる方法がここにあります。

head リスニングの重要性について

新しい言語を習得するために、一番重要なことはリスニングです。

「聴くこと」が一番重要で、また優先度も高いのです。

なぜ優先度という言葉を使ったかというと、一番初めに行って欲しいからです。


「英語は絶対、勉強するな!」で、著者のチョン・チャンヨン氏は

  最大のポイントは、外国語も結局は母国語の習得過程と

  同じ方法でやるべき

だと、述べています。


母国語、すなわち日本語のことですが、私たちはどうやって覚えていったでしょうか?

両親や祖父母がいきなり、国語の教科書を開いて、本を読み始めたでしょうか。

「日本語の構造はこうなっている」とかいう講釈はあったでしょうか。

赤ちゃんに対してそんなことをする人はいないと思います。

もしいたとしたら、相当変わった人の部類に入ります。

普通は、「おむつを換えますよ。」とか「ミルクの時間ですよ。」とか

「ねんねしましょう。」とか、そういう風に話しかけるはずです。

もちろん、赤ちゃんに意味は通じません。

意味が通じるかどうかは、最初は問題ではないのです。

赤ちゃんは話しかけられることで愛情を感じています。

そして、愛情のある言葉を何回も聴くことで、だんだんと語彙が増えて行くのです。


大人になって、外国語を習得しようとするときも同じようにすればいいのです。

最初は言葉の意味が分からなくても全然問題ありません。

愛情のある言葉を話しかけてもらえばいいのです。

といっても、自分の両親などに英語で話しかけてもらう訳にはいかないですよね。

それができる両親のもとに生まれた方なら、とっくにバイリンガルになっているでしょう。

本物の人間に英語で話しかけてもらう必要はありません。

市販の英会話教材などで十分です。

内容は、自分の興味の持てるもの。

それが、もっとも大事な条件です。


自分に合う教材を見つけたら、後はひたすら聴くことです。

1ヶ月くらい毎日2時間ほど教材を聴き続けていたら、必ずリスニング力は上がります。

英語が聴き取れるようになると、どんなことが起きるでしょうか。


英語がはっきりと聴き取れると、マネをしたくなります。

マネしようと思って、マネをするのではなくて、自然に口から英語が出てきます。

聴き取れたことが嬉しくて、聴こえたまま繰り返すようになるのです。

知らないうちにシャドーイングしているような感じです。

しかも、英語のリズムやイントネーションもそのままそっくりマネできるのです。

教科書の音読を何回やってもできなかったことが、最初に耳を鍛えることで

簡単にできるようになるのです。


日本語のアクセントがなかなか抜けないという人も、英語のリズムが分かってくると

かなり英語らしい発音ができるようになります。

もちろんトレーニングは必要です。

トレーニングというとかたくるしい感じですが、カラオケをイメージするといいと思います。

カラオケで歌を歌うとき、どうしますか?

聴いたことのない歌を歌いますか?

知らない歌の歌詞を見て、いきなり歌い出しますか?

そんなことはないですよね。

好きなアーティストの歌で、しかも何回も何回もCDなどを繰り返し聴いて

耳になじんだ歌を歌うはずです。

英会話だって同じことです。

耳になじんだ言い回しは、不思議と口からこぼれてくるものです。

それほど、「聴く」ということは大事なのです。


フランス人と結婚した日本人の作家、戸塚真弓さんは

「暮らしのアート―素敵な毎日のために」という本の中で

カセットでの独学で外国語を習得する方法を、知的なカラオケだと言っています。

カラオケ方式で十分、語学は身につくのです。


リスニングの重要性が分かっていただけたでしょうか。






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